障がい者雇用のコンサルティングとは?支援内容やメリットを解説
- 公開日:
- 2025.07.04
- 最終更新日:
- 2025.07.14

「障害者雇用促進法」により、40名以上常時雇用の従業員がいる会社は1名以上の障がい者を雇用する義務を担っています。しかし、「採用がうまくいかない」「入社しても定着しない」「任せられる業務がない」といった悩みを持つ企業担当者様も多いでしょう。
障がい者雇用の課題を解決するには、コンサルティングを利用するのも1つの方法です。障がい者雇用コンサルティングは、障がい者雇用支援や定着支援等のサービスを提供しています。
本記事では、障がい者雇用でコンサルティングを利用するメリットや、受けられるサービス等を紹介します。
目次
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サンクスラボの「サテラボ」は、テレワークとサテライトオフィスを活用した障がい者雇用支援サービスです。
採用から業務の切り出し、日々のフォロー、定着支援までをワンストップで支援。
実績として定着率99.8%を誇り、多くの企業様が“雇用率の達成”と“継続的な雇用の安定”を実現しています。
「雇用数が不足している」「業務切り出しができない」「定着しない」とお悩みの企業様は、まずはお気軽にご相談ください。
障がい者雇用におけるコンサルティングサービスとは
障がい者雇用のコンサルティングサービスとは、企業が抱える問題や課題を専門の知識や経験を持つコンサルタントが現状を分析し、解決するべき課題を特定して問題解決のアドバイスやサポートをしてくれるサービスのことを指します。
ここでは、障がい者雇用におけるコンサルティングサービスとは何か、利用できるサービスの内容を紹介します。
障がい者雇用コンサルティングの支援内容
障がい者雇用におけるコンサルティングサービスとは、採用の計画立案から雇用後の課題解決まで、障がい者雇用に関するあらゆる課題にトータルで対応する支援サービスです。
一例を挙げると、以下のような問題解決のサポートやアドバイスを行っています。
- 自社に合った障がい者雇用の進め方の設計
- 障がい者向けの業務創出や役割設計に関する支援
- 特例子会社の設立に関するコンサルティング
- 企業側・障がい者双方に向けた研修の実施
- 雇用後の定着支援(職場環境の整備やフォロー体制の構築 など)
障がい者雇用はまだ制度としての歴史が浅く、十分なモデルケースが揃っていないため、多くの企業が試行錯誤しながら取り組んでいるのが実情です。
自社だけではうまく進められずに課題を感じている企業も少なくありません。ハローワークやジョブコーチといった公的支援もありますが、民間のコンサルティングサービスは、より自社の状況に合わせた柔軟で実践的なサポートを提供できる点が特長です。
また、障がい者を雇用するうえで必要となる社内研修や、マニュアル・教育方針の整備など、実務面でのサポートも相談可能です。
障がい者雇用でコンサルティングを利用するメリット
ここでは、障がい者雇用においてコンサルティングサービスを利用するメリットを紹介します。コンサルティングサービスを利用するか迷っている企業の担当者は参考にしてください。
企業がもつ悩みに合せたサポートを受けられる
障がい者雇用に関するコンサルティングサービスの大きなメリットは、企業ごとの課題やニーズに応じて、柔軟に対応できる点です。
雇用の計画段階から、実際の採用・職場への定着支援までを一貫してサポートするトータル支援型のサービスもあれば、
「まずは業務の切り出し方だけを相談したい」
「障がい者雇用に関する社内研修のみ依頼したい」
「雇用した後の定着支援だけお願いしたい」
といったスポット的な相談や部分的な支援にも対応できるコンサルティング会社もあります。
このように、状況や目的に合わせて必要なサポートだけを選べるため、初めて障がい者雇用に取り組む企業から、すでに雇用を進めている企業の課題解決まで、幅広く活用できる点が大きな利点です。
障がい者雇用を効率的に行える
コンサルティングサービスを利用すれば、障がい者雇用を効率的に行えるのもメリットです。多くの企業にとって障がい者雇用は人材が確保できる等のメリットはあっても、利益に直結する業務ではありません。
また、一部の大企業を除いて障がい者雇用だけに専念できる人材をねん出するのは難しいでしょう。
コンサルティングサービスを利用すれば、障がい者に任せる仕事の創出、採用の方法、障がい者が職場に定着するための工夫などをスムーズに行えます。
障がい者雇用でコンサルティングサービスを利用するのがおすすめな企業は?
ここでは、障がい者雇用に関するコンサルティングサービスを利用するのが適した会社の特徴を紹介します。
コンサルティングサービスの利用を検討している会社はもちろんのこと、障がい者雇用に関して問題を抱えている会社も参考にしてください。
障がい者をはじめて雇用する会社
障がい者雇用に初めて取り組む企業にとって、自社だけで全てを進めるのは簡単なことではありません。制度や支援の知識が不足していると、採用や定着に関する問題が発生するリスクも高まります。
その点、コンサルティングサービスを活用すれば、豊富な実績と専門知識をもつプロフェッショナルが伴走してくれるため、「いざというときに頼れる存在」がいるという安心感があります。
たとえば、以下のような問題も未然に防ぐことができます。
- 求人を出しても応募が集まらない
- 雇用後に職場に定着せず、早期離職してしまう
- 法定雇用率を満たせず、納付金の負担が発生する
一定の費用はかかるものの、長期的にはトラブル防止、安定した雇用の実現につながります。
雇用した障がい者が早期離職する確率が高い会社
障がい者雇用で早期離職が続く企業には、専門的なサポートが有効です。障がい者を雇用しても、すぐに退職してしまい雇用が継続しないといった課題を抱える企業は、コンサルティングサービスを活用してみるのも良いでしょう。
障がいのある方の定着が難しい背景には、次のような要因が考えられます。
- 担当業務が障がい特性に合っていない
- 職場の受け入れ体制やサポートが不十分
- 本人と職場側の認識や期待にギャップがある(ミスマッチ)
もちろん、こうした問題を自社内で解決できる場合もありますが、「そもそも問題に気づけていない」「気づいていてもどう対処すればよいかわからない」といったケースも少なくありません。
このような場合には、第三者である専門コンサルタントによる客観的な分析と実践的な改善提案が、解決への近道になることがあります。
定着の仕組みを整えることで、障がいのある方が安心して働き続けられる職場づくりが可能となり、結果として企業側の人的・経済的ロスも最小限に抑えられます。
まとめ
障がい者雇用は、健康な方の雇用とは勝手が異なります。大きな会社でも人事が対応できないケースもあるでしょう。コンサルティングサービスを利用すれば、初めて障がい者を雇用する会社でも、障がい者が活躍できるように会社の環境を整え、仕事を創出できます。
また、自社で仕事を作って健常者に混じって働いてもらったほうがいいのか、特例子会社を設立して障がい者だけで仕事をしてもらったほうが働きやすいのかも判断してもらえるでしょう。
目的や予算に合せて、コンサルティング会社を選びサービスを活用すれば、障がい者雇用が初めての会社でも障がい者が定着しやすい職場が作れます。
衛藤 美穂(心理カウンセラー・夫婦カウンセラー)
サンクスラボ株式会社 サテラボ事業部 カスタマーサクセスチーム
福岡県出身。 アメリカの大学で心理学を学び、仕事の傍ら、自己啓発やカウンセリングのスキルアップを目指し、常に勉強すること10年以上。家族関係専門。
サンクスラボ入社前は不動産、メーカー、教育関係の仕事を経験。約2,500社以上の管理職、取締役に対して提案営業、問題解決等を行う。
