急成長するDX支援企業が選んだ、福祉の専門家とともに進める障がい者雇用
- 公開日:
- 2025.10.14
- 最終更新日:
- 2025.11.04
DX支援事業やグローバル事業を展開し、年間200名規模の採用で急成長を続けるMETATEAM株式会社。
「TeamTech Move the World」をミッションに掲げ、チームとITの力で社会に貢献することを目指しています。
そんな同社が本格的に障がい者雇用に取り組み始めたのは2024年末のこと。拡大する組織のなかで法定雇用率への対応や人材育成のあり方が課題となり、サテラボを導入しました。
導入後は、支援員による定期的なヒアリングや専門的な助言が社員の安心につながり、企業側にとっても大きな支えとなっており、「安心して任せられる存在」として信頼を寄せていただいています。
今回はコーポレート本部を統括する須賀様に、サテラボ導入の背景や実際の手応え、そして今後の展望について伺いました。
企業プロフィール
会社名: METATEAM株式会社
URL:https://metateam.co.jp/
業種:DX支援事業・グローバル事業・人材紹介事業
従業員数:670名(2025年10月時点)インタビューにご協力いただいた方
コーポレート本部 本部長 須賀 真紀様
2015年に営業職にて新卒入社、以降バックオフィスや内部監査等、社内各部署を経て、現在はコーポレート本部長。
チーム×ITで社会に貢献する企業ビジョン

― 本日はよろしくお願いいたします。早速ですが、御社の事業展開について改めてご紹介いただけますか。
須賀様:当社はIT領域におけるエンジニアリングとコンサルティングを中心に事業を展開しています。
掲げているミッションは「TeamTech Move the World」。TeamTechは“チーム×IT”の造語で、創業当時から大切にしてきた「チーム」という文化と得意分野のITを掛け合わせ、人々がいきいきと暮らせる社会づくりに貢献することを目指しています。
もともとはエンジニアリングが中心でしたが、ここ数年でコンサルティングやマネジメント領域にシフトし、ここ最近は、コンサルタントの在籍数が急増しています。
― 「TeamTech」という言葉に込めた思いを、もう少し詳しく教えていただけますか。
須賀様:IT業界はかつて新3K(きつい、帰れない、給料が安い)などとも言われ、必ずしも良いイメージばかりではありませんでした。
そうした中でも、創業当初から当社は「チーム」を大切にしてきました。その考え方をITと掛け合わせ、新しい価値をつくりたい。そこに「TeamTech」という言葉を込めています。
急成長と組織づくりの現状

― 社員数が急速に増えていると伺いました。現状はいかがでしょうか。
須賀様:年間で200名規模の採用があり、新卒が多いのが特徴です。
多い月には20〜30人が入社し、もちろん退職する人もいますが、純増で10〜20名ほど伸びています。組織としてはオーガニック成長を続けており、カルチャーを重視して人材を育てているところです。
障がい者雇用への取り組みと課題感
― 障がい者雇用にはいつごろから取り組まれたのでしょうか。
須賀様:本格的に始めたのは2024年12月頃です。それまでは障がい者雇用の体制は整っておらず、採用した方が偶然障がいを持っていたという程度でした。
サテラボの導入と、自社で直接雇用を始めたのはほぼ同時期です。
― 実際にはどのような部署に配属され、どのような業務を担当されていますか。
須賀様:営業事務、労務、人事などコーポレート部門を中心に働いていただいています。導入初期ということもあり、各部門に1名ずつという体制でした。
最初はマネジメントが一気に何人も見るのが難しく、少人数から始めた形です。
実際の業務としては、営業メールの配信やリスト整備、経理や労務関連のサポート、人事業務などを担当いただいています。
― 様々なお仕事を任せられていますね。今後、障がい者人材にはどのような活躍を期待していらっしゃいますか。
須賀様:まだ「こうすれば必ずうまくいく」という形は見えていません。私たちも手探りで進めている中で、戸惑わせてしまったり、不安を与えてしまったこともあったと思います。
ただ、その中でもしっかり成果を出している方がいて、その姿が一つの指標になりつつあります。今後はそうした成功事例を 社内のモデルケースとして確立し、広げていくことが大切だと考えています。
モデルケースをつくることで社内の理解を進め、障がい者雇用をより充実させ、安心して活躍できる環境につなげていきたいです。
サテラボを選んだ理由と感じた安心感

― サテラボを知ったきっかけを教えてください。
須賀様:弊社社長の知人からご紹介いただいたことがきっかけでした。当時は法定雇用率の未達が深刻で、「最終通知」のようなかたちで指導が入り、早急に対応しなければならない状況でした。
比較検討の時間はほとんどなく、すでに実績があったことと、福祉の専門家である支援員の方が伴走してくれる安心感から導入を決めました。
― 実際に利用してみての印象はいかがですか。
須賀様:支援員の方が定期的にヒアリングをしてくださることで、障がい者の方も安心して働けています。私たちだけでは「ただ話を聞く」にとどまってしまいがちですが、専門家としての視点から助言をいただけるのはとても助かっています。
また、他社サービスではビジネス色が強い印象もありましたが、御社からは「社会貢献心」が強く伝わってきます。
その姿勢に安心感を覚え、信頼して任せられると感じています。
今後に向けた期待と展望
― 嬉しいお言葉をいただきありがとうございます。今後、障がい者雇用にどのような広がりを期待されていますか。
須賀様:社員数が増えるにつれ、法定雇用率のハードルも上がります。今後は社内だけで完結させるのは難しいと考えており、CSR的な取り組みや別サービスも視野に入れています。
実際に御社が取り組まれている「里海珊瑚プロジェクト」の見学もさせていただき、今後の展開の参考になりました。
― ありがとうございます。今後もぜひ御社をサポートさせていただければと思います。そのうえで、当社にどのような役割を期待されていますか。
須賀様:引き続き、専門的な支援と共創のパートナーとして力を貸していただきたいと思います。
採用人数は今後さらに増えていきますので、すべてを社内で対応するのは難しいでしょう。
その中で、外部支援の存在は非常に大きいと感じています。支援員による定期的なヒアリングや専門家の助言は、当事者の安心につながるだけでなく、私たち企業側にとっても大きな支えになっています。
― うれしいお言葉をありがとうございます。組織づくりにとどまらず、社会への貢献という観点でもさまざまな構想をお持ちだと伺いました。最後に、今後の展望を教えてください。
須賀様:今後は売上100億円の達成を一つの節目とし、国内基盤の強化に加えて、ミャンマーにある子会社に続くアジア圏への展開も見据えています。
社会にインパクトを与えられる存在を目指し、その先にある「TeamTech Move the World」という大きなミッションを実現していきたいです。社会に貢献できる企業へと成長していく中で、御社には重要な役割を担っていただきたいと考えています。
― 貴重なお話をありがとうございました。『TeamTech Move the World』のミッションの下で、今後どのような社会貢献を実現されていくのか、とても楽しみです。サテラボも福祉の視点を持つパートナーとして、これからも御社を支えてまいります。
須賀様:ぜひよろしくお願いいたします。当社の挑戦に、これからもぜひご注目ください。