トップサンクスラボの活動【2025年4月開催】サンクスラボa型事業所成果発表会(北谷、浦添、那覇、名護オフィス)

【2025年4月開催】サンクスラボa型事業所成果発表会(北谷、浦添、那覇、名護オフィス)

公開日:
2025.05.08
最終更新日:
2025.05.27

こんにちは!サンクスラボ編集部の江崎です。

前回企業様にご好評いただきましたサンクスラボa型事業所で働く障がいのある方(以下タレントと表記)の成果発表会第二弾を2025年4月に開催しました。

今回は北谷、浦添、那覇、名護の各オフィスから10名のタレントさんに発表いただきましたが、その中でも特に印象的だった3名の方をピックアップし、サンクスラボ入所前と後でどのように変化していったのか、ビフォーアフター形式でご紹介したいと思います。

3月開催の成果発表会の記事は以下からご覧いただけます。

関連記事:【2025年3月】サンクスラボa型事業所で働くタレントさんの成果発表会を開催しました

成果発表会の目的

成果発表会とは、企業人事担当者様をお招きし、サンクスラボで働くタレントさんの日々の取り組みを発表することで、具体的なスキルセット、人物イメージや採用イメージを深めていただくイベントになります。

障がい者雇用にイメージがわかない企業様に対しても、まずはライトにご参加いただくことで障がい者の正しい認知を広げるとともに、採用イメージを深めていただくことも可能となります。

引用:【2025年3月】サンクスラボa型事業所で働くタレントさんの成果発表会を開催しました

タレント①:Tさん

自己紹介・社歴

「ADHDとASDの特性があり、タスク管理や思考の整理、対人交流が苦手です」。

そう自己紹介を始めたTさんは、かつて事務職やECサイト運営を経験しながらも、自身の特性に起因する困難に悩んでいました。

サンクスラボ入所前


1日のスケジュール管理がままならず、気分の調整に多くの時間を費やす日々。社会との繋がりを感じられず、将来への不安を抱えていました。

サンクスラボ入所後

そんなTさんにとって、サンクスラボとの出会いは大きな転機となりました。

入社後は、仕事を中心とした生活リズムを確立することで、体調と気分が安定しました。日々の業務に集中できるようになり、以前は難しかった時間管理もスムーズになりました。

「まるで時間割のように、毎日タスクをこなせるようになりました」と、明るい表情で語ります。

得意とするECサイト運営の経験を活かし、現在は在宅勤務でWeb関連業務に従事しています。

サンクスラボでは、様々なツールを活用した業務にも取り組み、スキルアップに励んでいます。

今後の目標

「これまでは障害特性によって多くのことを諦めてきましたが、その経験を糧に、これからの人生をより豊かにしたいです」。

力強く語るTさんの座右の銘は、「雲の向こうにはいつも光がある」です。かつて自身がデザインしたカードに刻まれたこの言葉は、困難な状況でも希望を失わず、前へ進む力となっています。

「仕事を通じて他者と関わり、自分の人生に彩りを感じて生きていく」という目標を胸に、Tさんは一般就労という新たなステージを目指しています。

タレント②:Oさん

自己紹介・社歴

高校卒業後、食品製造のパートを3年間経験し、その後スーパーのレジでパートとして働いていたOさん。

人と接する仕事にやりがいを感じていました。しかし、パニック障害の発症を機に退職を余儀なくされました。

サンクスラボ入所前


発作を繰り返すようになり、家から出ることが困難になり、10年以上もの間、引きこもりの生活を送ることになりました。週3回の精神科デイケアへの参加が、社会との唯一の接点。

それでも、Oさんは「いつかまた働きたい」という思いを諦めていませんでした。喫茶店プログラムに参加し、リーダーを任されるまでになった経験が、Oさんの自信につながっていったのです。

サンクスラボ入所後

そんなOさんが在宅勤務という働き方を知り、サンクスラボに入社したのは昨年です。

「ついつい夜更かししてしまう」というかつての生活習慣から一変、規則正しい生活リズムを取り戻し、週5~6日の勤務を安定してこなしています。

「入社してすぐに父が亡くなったのですが、出勤していつものように生活することで、大きく調子を崩さずに済みました」と語るOさん。

葬儀の3日間を除き、一度も欠勤していないという事実が、彼女の仕事への真摯な姿勢を物語っています。

今後の目標

MOS Expert Microsoft 365 Appsの資格を活かし、データ入力やExcelを使った業務に日々取り組んでいます。

また、イラストレーターやPhotoshopを使ったデザインの勉強にも励んでおり、自作のイラストやお菓子の写真を使ったスライドで発表を行うなど、多才な一面も持っています。

「完全在宅での一般就労」という目標に向け、Oさんは着実にスキルを磨いています。

タレント③:Iさん

自己紹介・社歴

不動産営業、カフェ、アパレル販売…と、様々な職種を経験してきたIさん。

持ち前の明るさとコミュニケーション能力を活かし、人と接する仕事にやりがいを感じていました。

サンクスラボ入所前

しかし、双極性障害二型の発症により、それまで順調だった仕事人生が一変。

病状の悪化は、仕事への集中力や出勤にまで影響を及ぼすようになり、周囲に理解されない辛さも抱えていました。

「職場に自分の障害のことを伝えられず、業務に支障が出ていました。また、自分が一般就労している姿を想像することもできませんでした」。当時の苦しい胸の内をそう明かします。

サンクスラボ入所後

サンクスラボに入所してからは、自身の障害について周囲に伝えることができ、理解を得られる環境で働くことで、安心感を得ることができました。

そして日々の業務や生活リズムの安定を通して、心身ともに健康を取り戻し、徐々に自信を取り戻していきました。「出勤、業務、帰宅という生活サイクルを確立できたことで、一般就労への具体的なイメージを持てるようになりました」と、前向きな表情で語ります。

今後の目標

現在はスプレッドシートを使った業務を中心に、スキルアップに励んでいます。また、趣味のバスケットボールやバレーボール、音楽鑑賞を通して、プライベートも充実させています。

「以前は障害があることで人生に希望が見えず、生きていくことが辛い時期もありました。しかし、サンクスラボに入所し、日々を過ごす中で一般就労を前向きに捉えられるようになりました」と語るIさん。

「社会に貢献し、社会との繋がりをもっと持ちたい。そして、精神的、社会的に自立し、今まで支えてくれた家族を安心させたい」という目標の実現に向けて、Iさんは一歩ずつ着実に歩みを進めています。

まとめ

今回紹介した3名は、それぞれ異なる背景や特性を持ち、様々な困難を経験してきました。

しかし、サンクスラボの就労支援を通して、生活リズムの安定、スキルアップ、そして何より「働く」ことへの自信を取り戻し、未来への希望を見出しています。

彼らの成長ストーリーは、就労支援の持つ可能性と、それを支えるサンクスラボの温かいサポート体制を力強く示しています。

就労に困難を感じている方、そしてそのご家族の方々へ。諦めずに、一歩踏み出してみてください。サンクスラボは、あなた自身のペースで、自分らしく輝ける場所を見つけるためのお手伝いをします。

「雲の向こうには、必ず光がある」。Tさんの言葉のように、希望を持って未来を切り拓いていきましょう。

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