【2025年6月開催】サンクスラボa型事業所成果発表会(長崎、熊本、諫早オフィス)
- 公開日:
- 2025.07.29
- 最終更新日:
- 2025.07.29

こんにちは!サンクスラボ編集部の江崎です。
第4回目となる、サンクスラボa型事業所で働く障がいのある方(以下タレントと表記)の成果発表会を開催しました。
今回は長崎、熊本、諫早オフィスから9名のタレントさんに発表いただきましたが、その中でもNさん、Fさん、Hさんの3名の方をピックアップし、サンクスラボ入所前と後でどのように変化していったのか、ビフォーアフター形式でご紹介したいと思います。
過去の成果発表会の記事は以下からご覧いただけます。
>>成果発表会一覧
成果発表会の目的
成果発表会とは、企業人事担当者様をお招きし、サンクスラボで働くタレントさんの日々の取り組みを発表することで、具体的なスキルセット、人物イメージや採用イメージを深めていただくイベントになります。
障がい者雇用にイメージがわかない企業様に対しても、まずはライトにご参加いただくことで障がい者の正しい認知を広げるとともに、採用イメージを深めていただくことも可能となります。
タレント①:Nさん
自己紹介・社歴
サンクスラボ長崎出島オフィスに所属するNさんは、2024年5月にサンクスラボへ入社されました。午前中はリスト作成業務やメール送信業務を行い、午後にはweb制作の就職活動に必要なポートフォリオサイトの制作活動に取り組んでいます。
入社前は親御さんの支援に頼っていた状況に不安を感じ、自分の力で生活を支えたいという思いからサンクスラボに応募されたそうです。
サンクスラボ入社前

Nさんが抱えていた課題は、周囲や福祉支援職の方から「しっかり者」という第一印象を持たれがちである一方で、実際には依存傾向が強く、「しっかりしなければ」と思いつつもつい甘えてしまうという点でした。
その背景には、幼少期の経験から来る承認欲求の高さ(発達性トラウマ)があるため、本当の意味で自立したしっかり者になりたいと考えていました。
サンクスラボ入社後

Nさんは課題と向き合うために、「コンディションを整える」「自分を理解する」「人との境界線を引く」の3点を意識しています。朝食に健康食材を取り入れたり、マインドフルネス瞑想を行うことで心身の安定を図り、感情のコントロールがしやすくなったと感じているそうです。
また、ジャーナリングや単語カードで思考を整理し、過度な期待や頑張りすぎに気づくように。さらに、「ゲシュタルトの祈り」の朗読や力の加減を意識することで、他人の課題を背負いすぎず、自分のペースで過ごせるようになりました。
現在はリスト作成やメール業務に加え、ウェブデザインスキルを高めるためのポートフォリオ制作にも取り組み、就職に向けた準備を進めています。
今後の目標

Nさんは、仕事における「できる」は、単にスキルだけでなく、自分の時間や余裕である「キャパ」も必要だと学びました。
スキルがあるからと無理に進めてしまうとキャパがなくなってしまうため、スキル向上だけでなく、キャパシティも重要だと考えています。企業に求められるスキルがあるだけでなく、そのスキルを最大限に活かせる「キャパのある人材」になりたいと語っています。
具体的には、サンクスラボでのポートフォリオ制作で培った経験を活かし、ウェブ制作分野での就職を目指し、将来的にはウェブコーダー、そしてフロントエンドエンジニアになることを目標としています。
タレント②:Fさん
自己紹介・社歴
サンクスラボ諫早オフィスに所属するFさんは、岐阜県出身で22歳から長崎県に住んでいます。小学生の頃に知的障害と診断され療育手帳を取得、16歳でうつ病を発症し精神障害者手帳を取得し、高校を中退されました。
その後、社会人として働き始めるにあたり、うつ病を抱えたまま社会に溶け込んでいけるかという不安の中でサンクスラボと出会ったそうです。
サンクスラボ入社前

高校中退後、友人からの紹介で初めてアルバイトを経験しましたが、1年続かず退職されました。その後、ハローワークやA型就労支援事業所の存在を知り、いくつか就労を経験しましたが、どの職場でも体調面や精神面が安定せず1年以上続けることが難しかったと振り返っています。
長崎に来てからもパソコン関連の資格取得に励んだり、アルバイトを経験したりしましたが、継続には至りませんでした。
サンクスラボ入社後

パソコン業務を主体とするサンクスラボを紹介され入社してから、Fさんの状況は大きく変化しました。
最初の1年近くは精神面や体調面が安定せず休みがちだったそうですが、職員さんの協力もあり、精神面・体調面ともに徐々に安定し、予定通りの出勤を続けることができるようになりました。
在宅という環境も、安定した勤務に繋がっていると感じているそうです。気づけば2年以上サンクスラボで業務を継続されています。
これまでに取り組んできた業務として、リスト作成、動画広告作成、スカウト送信業務を挙げられています。リスト作成では、マニュアルを見ながら作成する中で徐々に件数を増やし、確認作業を任されるようになったことで少しずつ自信が持てるようになりました。
動画広告作成では、メガネ店の動画広告をClipChampで作成することに挑戦し、クライアントがイメージしやすいサンプル動画制作を行い、初めてながら評価を得た経験も語られました。スカウト送信業務では、Chat GPTを活用しながら企業から求職者へのスカウトメール送信に取り組んでいます。
今後の目標

Fさんは今後の目標として、サンクスラボで支援を受けつつ、社会に出るための準備を整えていきたいと考えています。
また、業務を通じて動画作成に携わって以来、動画編集に興味を持ち、プライベートの時間を使って動画編集の勉強も始められたそうです。
今後、このような業種の求人があれば、ぜひチャレンジしてみたいと意欲を語っていました。
タレント③:Hさん
自己紹介・社歴
サンクスラボ熊本オフィスに所属するHさんは、2024年3月に黒石原支援学校を卒業後、サンクスラボへ入社されました。障がい名は自閉症スペクトラム障害です。
サンクスラボ入社前

Hさんが学生時代に苦手だったことは、高校2年生まで週に2日から3日、1時間から2時間程度しか登校することができていなかった点です。
体調をよく崩して欠席が多く、友達や先生方との会話も少なかったと振り返っています。
サンクスラボ入社後

Hさんは高校2年の冬、サンクスラボ実習中に「毎日学校に通うことで体力がつく」という助言を受け、高校3年では皆勤を達成。自信を深め、文化祭の実行委員長も務めました。
サンクスラボへ就職後も体調を崩さず通勤を継続し、支援員の提案で体験者への業務説明を行うリーダー業務も担当。ChatGPTを使った業務や、教える立場での経験を通じて成長を実感しています。
説明に不安もありましたが、「分かりやすい」との声で自信がつき、自己学習や年齢の離れた方とのコミュニケーションにも積極的に取り組むようになりました。
今後の目標

Hさんは今後の目標として、リーダーとして体験の方にもっと分かりやすく業務について説明できるようになりたいと考えています。
また、これからも体調に気をつけて生活リズムを崩さずに安定して通所を続けたいとのことです。さらに、一般就労に向けてパソコンについての知識をもっとつけていきたいと意欲を語っています。
まとめ
今回は、成果発表会で自身の成長を語ってくれたNさん、Fさん、Hさんの発表をご紹介しました。
体調や精神面の不安、人との関わりへの不安を抱えていたお三方が、サンクスラボの支援のもとで生活リズムやコンディションを整え、業務スキルや自信を着実に身につけていった姿が印象的でした。
自己理解や習慣化、リーダー業務への挑戦を通じた対人スキルの向上など、具体的な成長の過程は、聞いている方々にも強く印象に残ったことと思います。
今後も成果発表会を継続し、成長のストーリーをお届けしていきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!